今日はキーオペレーションさんのオープンハウスに伺いました。
都立大学駅近くの呑川駒沢支流緑道に面する敷地に建つ、1〜3Fが商業、4・5Fが住宅の複合用途ビルです。
小山さんはじめスタッフの方にもお会いでき、話を伺いながら拝見させていただくことができたのですが、
緑道を活性化させることを目指したというこのビルは、ちょうど緑道の桜の高さにあたる3F部分に、桜に向かい合うように大きな「花見バルコニー」を設けることから計画がスタートしたそうです。
その動線となるウッドデッキの階段は緑道に大きくひらき、緑道の連続のように設えることで、3F部分まで人を引き込む工夫がされていました。
また特に印象に残ったのが、1〜3Fの商業部分と4・5Fの住宅部分の分節の仕方です。
4・5Fの屋外階段も連続した壁で囲われているのですが、この壁があることで緑道に並行するように配置された商業部分と上階の住宅部分のずれが際立ち、かつ、3Fのスチール手摺と4・5F・RFのこの壁が帯のように連続して見えることで建物全体としての統一感も感じられました。
また、この壁によりできた吹き抜けからは空が見え、気持ちの良い抜けとなっていました。
細かなディテールから全体的なプログラムの作り方や素材のまとめ方など、とても勉強になり良い刺激を頂きました。
それにしても、この「花見バルコニー」、とにかく気持ちがよいのです。
今日は日も暮れた後の訪問でしたが、ぜひとも桜の咲く時期に訪れてみたいです。
来年のお花見はまだ穴場かもしれません。
8d 佐野 茜
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