代々木上原にある旧中村邸。
年末の解体に際し、家具・建具・古道具等の譲渡会が行われるとのことで
先日行ってきました。
旧中村邸について無知だったので少し調べてみると・・・
昭和4年(1929年)に建てられた築87年の建物。
すごいですね
小田急線/千代田線代々木上原駅から坂を上ると見えてくる「旧中村邸」。
昭和4年(1929年)に建てられたこの邸宅の家主であった写真技師・中村利一は、
明治時代に名を馳せた老舗写真館「江木写真店」の取締役を務めた人物です。
彼が不慮の事故によりこの世を去って以降も、その家族、孫の代に渡って、この邸宅は
大切に使われてきていました。
「旧中村邸」は田園調布駅旧駅舎や旧建築会館等の設計で知られる、矢部金太郎氏の設計。
木造2階建、大正から昭和初期の意匠を今に残す貴重な文化住宅ですが、2016年の年末、
擁壁の老朽化等が原因で、惜しくも解体することが決まっています。
(以上、国立本店HPより)
今後半年程度をかけて、旧中村邸の記録をまとめる「公式図録」を製作されるそうで、
今回の譲渡会でのカンパをこの冊子の製作に充てるそうです。
画像:国立本店HPより
夕方に到着したため、多くの建具や家具に付箋が貼られ
「譲渡済み」となっていました。
ドアノブや建具の金物にまで付箋が貼られており、
みなさん良く見ているなぁと感心。
私は左写真の窓が欲しかった!
(全てに譲渡済みの付箋あり&使う予定もなかったですが)
カフェでも始める予定の人にはもってこいですね。
画像:国立本店HPより
床もきしんでおらず、フローリングも階段もがっちりと作られていて、
まだまだ現役でいけそうでしたので、解体はとても残念ですが、
こうしてサッシや建具や家具がいろんな方に譲渡されて使われ続けていくということは
素敵なことですね。
私も、小さな木の内窓を1つ。
解体時までおあずけですが、修理したり塗装し直したり、いつどこで使おうか考えたり、
わくわくです。
8d 佐野 茜
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