現在計画中のプロジェクトで、石貼りの壁に使用するものを数多ある石の中から選定しておりました。

この写真はそのうちの一部で、大きく「グレー系」「ブラウン系」「ホワイト系」あたりに分類できるのですが、その中で求めている色・サイズ・形状を探すのはなかなか難しいものです。

例えばこの写真の二つは、メーカーと石の種類が同じサンプルです。

それでも色の濃淡が違います。

この写真は石の種類が同じでメーカーが違う2つです。

少々違う色味と凹凸の形状が異なります。

この写真の石はよく見るとキラキラと光っています。

ただ光の当たらない影に置くとまるで違うマットな見え方をします。

 

 

このように天然の石は形状・色・サイズ、と要素が多く実際に見てみないと分からないので選定に苦戦します。

 

先日、石材屋さんに御意見を伺ったところ、「同じ種類の石でも採掘する山、時期、最終的に加工する工場によって全く違うものと思っておくべきで、仕入れた一式の中の石も決して均一ではないから来たものを受け入れるんですよ。」と仰っていました。

 

今の時代、ほとんどの建材は均質で仕上がりが約束された材料が多い中、石は流通経路や時期によって振れ幅があり、掴み所がない一方で、その時集めて作ったものは他では再現不可能な固有性を持っている面白さもあります。

 

さて、どんな石が集まってくるのでしょうか。

 

サンプルを送って頂いたメーカーの方々、ご協力ありがとうございます!

 

 

8d 川島優太