南側斜面に建つ5棟の所謂ミニ開発である。地下躯体と擁壁の一体施工を可能とすることで、各宅盤を8%勾配の新設道路から約3M上がった位置に設定している。これにより各棟は接道レベルの地下階と宅盤より上部の地上2階建て木造住宅となっている。

各棟が隣棟や道路から適度な距離を保つように、駐車場上部の中庭的な外部空間や、高低差を含めた立体的な建物距離、窓位置・ガラス種別を調整している。

これらのことより、土地を高密度に利用することを目的としたミニ開発において、相互の立体的な距離感の保たれた住宅地としての豊かさを得るための方法を見出す一助となればと思っている。



DATA

所在地 :東京都

主要用途:個人住宅(5棟建売計画)

意匠設計:8d / ハッチョウボリ・デザイン・オフィス

     越路龍一建築設計事務所 HP→http://www.ksjrch.jp/

工事種別:新築工事

竣工年月:2011.08