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擁壁によって前面道路から持ちあげられてた分譲地、その角に建つ2階建ての住宅です。

 

三角形の敷地に対して、「ナナメがないようにして欲しい」との奥様のひと言からすべてが始まりました。

 

 

普通に雁行したプランではいっこうに納まりません。

 

それならばと、積極的に、執拗に、じぐざぐしたプランを検討しました。

 

じぐざぐした内部には、小さな場所がたくさん出来てしまいます。

 

 

しかし、それらのスケールを調整していくと、活き活きとした場所になっていきます。

 

例えば、少し小さめの部屋がリビングとつながるタタミコーナーになったり、机のすっぽり入るようにすると書斎となったり、少し幅の広い廊下の突き当たりが多目的なライブラリーとなったり。

 

この家では、こうした小さな場所が集まり相まって、過ごし方の楽しさや快適さ、そしてその可能性がふくらみます。

 

そして上下で異なる「じぐざぐプラン」を重ねた外観は、リズミカルな表情で、いつも楽しげな建築主のご家族ようにユーモラスでもあります。

 

 

所在地 :東京都世田谷区
主要用途:住宅
設計監理:8d一級建築士事務所
工事種別:新築工事
竣工年月:2013.05
撮影  :小島純司 45g photography HP→http://www.45g.jp/main.html